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クリプトスポリジウム症
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従来、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)はウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたものであるが、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告された。1980年代に入ってからは後天性免疫不全症候群(AIDS)での致死性下痢症の病原体として注目され、その後ほどなく、健常者においても水様下痢症の原因となることが明らかとなった。
英米両国では1980年代中頃から頻繁に、水系汚染に伴う集団発生が報告されるようになっている。その中で、1993年に米国ウイスコンシン州ミルウォーキー市では、40万人を超える住民が本症に罹患する未曾有の集団感染が起こっている。わが国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人あまりの患者が発生し、1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を被った。したがって、本症に関しては散発例よりも、むしろ水道水や食品を介した集団発生が重要となる。 |
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